2016.02.22
ひな壇造成はここに注意
盛り土の部分は柔らかく安定するまで時聞がかかる。擁壁工事がしっかりしていないと崩れる危険も。切り土の部分が多い敷地は比較的安定しているが、擁壁工事は大切。
丘陵地や窪地を階段状に平坦にする造成を「ひな壇造成」といいます。
このひな壇造成は、階段部分の土をそっくり削って平らに造成するのではなく、削った土を前に押し出して階段状にならしていきます。土を処分するのに莫大な費用がかかるためです。
しかし、そこで問題が起きてきます。
削った部分は地盤が固いのですが、積み上げたところは地盤が柔らかくなってしまうのです。
擁壁(ようへき)の施工が問題なく、土がきちんと突き固めであれば大丈夫ですが、これらがしっかりできていないと、地面が沈下する不同沈下が発生してしまいます。
また、丘陵地の場合は、山林があったことが多いため、木の根をきちんと処理したかも注意するところです。処理せずに埋め戻していたりするとシロアリの発生源になることもあります。